「ホメオスタシスとは何…?」
「簡単に解説してほしい」
と考えていませんか。
ホメオスタシスとは簡単に言うと、いわゆる「維持する仕組み」であり、恒常性(現状維持メカニズム)のことを指します。
ホメオスタシスが使われる分野は、生物学や心理学まで幅広いのが特徴です。人類の本能と言えるホメオスタシスですが、実は活用して自分を変える方法も存在します。
そこでこの記事では、ホメオスタシスについて解説し、さらにホメオスタシスを活用して簡単に自分を変える方法と合わせて紹介します。
この記事を読めば、ホメオスタシスへの理解が深まり、理想の自分に近づけるでしょう!
ホメオスタシスとは簡単に言うと「維持する仕組み」のこと
ホメオスタシスとは、簡単に言うと「維持する仕組み」のことであり、恒常性=現状維持メカニズムを指します。
原子と分子でできている人間の体や思考は、慣性の法則が常に働いています。
「変化すると自分の人生が良くなる」と頭では理解していても、ホメオスタシスのせいで変化することを躊躇してしまうのです。
人間には生存本能があり、生存本能の観点からは変化することを嫌います。人間も動物の一種であり、死にたくないという本能を持っているからです。
今まで生きていた状態から変化すること=死に近づく可能性があることから、生存本能として「変化しない」ことを分子レベルで実行するのが、このホメオスタシスです。
つまりホメオスタシスとは、生存本能を高めるための現状維持メカニズムということになります!
ホメオスタシスを学術的な観点から簡単に解説!
本章では、ホメオスタシスを学術的な観点から簡単に解説します。
ホメオスタシスはもともと生物学の用語であり、現代では心理学においてもホメオスタシスの概念が使われるようになりました。
それぞれチェックしてみてくださいね。
生物学におけるホメオスタシスを簡単に解説
生物学におけるホメオスタシスは、大きく分けて以下3つのシステムで支えられています。
- 自律神経:交感神経と副交感神経によって体内環境を調整
- 内分泌系:ホルモンにより体内の臓器を調節する働きを担う
- 免疫系:体内に病原菌が侵入した際に排除することで健康を保とうとする
外部からストレスが加わり生存する可能性が下がりそうになったときに、上記の3大システムが働き、私たちを命の危険から守ってくれるのです。
ホメオスタシスで起こる具体的な反応には、以下のようなものがあります。
- 気温に関係なく、体温を平熱(36度前後)に保つ
- 身体に細菌や病原菌などの異物がない状態を保つ
- 血糖値や塩分濃度など、体液の組成を一定に保つ
- 風邪を引いたり怪我をしたりしても、時間の経過とともに元の健康な状態に戻る
- ダイエットを始めても、体重がなかなか減らない
夏の暑い時期に汗をかいて体温を下げたり、冬の寒い時期に体を震わせて体温を上げたりすることも、ホメオスタシスによるものなんですね。
このように、ホメオスタシスは生物が生きるために状態を維持する非常に重要な働きをすることが分かります。
心理学におけるホメオスタシスを簡単に解説
心理学におけるホメオスタシスとは、メンタル面において「今の状態をできるだけ維持しよう!」という反応が起きることです。
これには良い面と悪い面の両面が存在します。
- 良い面:生活に安定をもたらしてくれる。すぐに変化をしようとしないため、心身ともに安定した状態で毎日を過ごせる
- 悪い面:自分を変えたいときや新しいチャレンジをしたいときの足かせとなる。いわゆる三日坊主は、ホメオスタシスによるもの
このようにホメオスタシスは、毎日を平穏に暮らせるような安定をもたらしてくれるポジティブな側面がある一方で、何かにチャレンジしたいときや自分を変化させたいときのストッパーになってしまうことがあります。
そのため、チャレンジしたい・自分を変えたいと考えるなら、ホメオスタシスを味方につけることが欠かせません。
そこで次章では、ホメオスタシスを活用して自分を変える方法を紹介します。
ホメオスタシスを活用して簡単に自分を変える方法はある?
ホメオスタシスを活用して簡単に自分を変える方法は、以下の3点です。
自分を変えたいときや、新しいチャレンジをする際にぜひ参考にしてくださいね。
詳しくみていきましょう!
方法①:必要性に緊急性を追加する
必要性に緊急性を追加することは、ホメオスタシスを活用して自分を変えたいときに効果的な方法です。
現状維持メカニズムであるホメオスタシスは、何かにチャレンジしようとしても本能的に「変えないぞ!」と現状維持するべく私たちに痛烈に働きかけてきます。笑
しかしここに「緊急性」が加わると、現状維持しようとか言っている場合ではなくなるのです。
例えば「そろそろ歯の検診の時期だから歯医者さんに行かなきゃな〜」と思っていたとしましょう。
数日経ったある日、朝起きたら歯に激痛が!となったら、どうにか予定を調整して歯医者さんに行くはずです。
この場合、歯の健診で歯医者に行く(必要性)ことに対して、歯が痛い(緊急性)が加わったことになります。
必要性しかなかった段階では、歯医者に行っていない日常にホメオスタシスが働いていたのですが、歯が痛くなったことでホメオスタシスが取り払われ、行動につながったのです。
このように、必要性に緊急性が追加されると、人は現状のホメオスタシスに捉われずに動こうとします。
方法②:自分の理想を体現している人と一緒に過ごす
自分の理想を体現している人と一緒に過ごすことも、ホメオスタシスを活用して自分を変えるために有効な方法です。
人間は、環境や周りにいる人に大きく影響される生き物です。
この性質を利用して、自分の理想とする状態や人(ロールモデル)と日常的に過ごす時間を増やすことで、ホメオスタシスを味方につけることができます。
そこで自分の理想を先に実現している人を見つけ、できるだけその人と一緒にいる時間を増やしましょう。
仕事ができるようになりたいと望むなら、仕事ができる先輩と積極的に関わるようにする、朝活をしている場があるなら参加するなど、できる限り時間をともにすることが大切です。
初めのうちは、今ある自分の状態に対してホメオスタシスが働くため、居心地が悪く感じてしまいます。
しかし、居心地が悪いと感じながらも継続すると、新しい状態に対してホメオスタシスが働くようになり、自分を変えられるのです。
方法③:セルフトークでポジティブなイメージを刷り込む
セルフトークでポジティブなイメージを刷り込むことも、ホメオスタシスを活用して自分を変える方法として効果的です。
普段私たちが発している言葉にも、ホメオスタシスが関わっています。
ネガティブな言葉を発し続ければ、ネガティブなことを言い続けることにホメオスタシスが働き、一方でポジティブなことを言い続けると、ポジティブな言葉にホメオスタシスが働きます。
セルフトークの内容に悩む場合は、以下をやってみると良いでしょう。
- 目標達成している自分を具体的にイメージし、言語化する
- 達成イメージを具体的かつ明確にする
- 言語化したイメージを、常に自分に言い聞かせる
何か新しいことに挑戦しようと思っても、自信がないという人も多いでしょう。
そのようなときこそ、ポジティブな言葉でセルフトークを続けることで、ネガティブなホメオスタシスを取り除きやすく、ポジティブな面にホメオスタシスを働かせられるようになります。
ポジティブな言葉でセルフトークをすることに、過去の経験や自信の根拠は不要です。ぜひやってみてくださいね!
ホメオスタシスはWebマーケティングでも重要な考え方
ホメオスタシスは、Webマーケティングにおいても重要な考え方と言えます。
Webマーケティングとは、顧客のニーズを把握しながらターゲットにサービスを提供し、自然と売れる状態を作り上げることが求められる仕事です。
つまり仕事をする過程で多くの人と対峙することになるわけですが、その人間という生き物はホメオスタシスに支配されているというのが重要である理由です。
Webマーケティングでは、もともと商品やサービスに興味がある人、かつ潜在的に必要性がある人を見つけて、必要性と今買うべき緊急性を届けることになります。
そのためには、ホメオスタシスを理解しながら人間理解を深めることが欠かせません。
まとめ|ホメオスタシスを理解して自分を変化させていこう!
ホメオスタシスについて簡単に解説し、さらにホメオスタシスを活用して簡単に自分を変える方法を紹介しました。
ホメオスタシスとは「維持する仕組み」のことであり、さらに言うと恒常性=現状維持メカニズムのことです。
ホメオスタシスはあくまで現状維持をすることが目的であるため、以下の方法をとればホメオスタシスを活用して自分を変えることもできます。
- 必要性に緊急性を追加する
- 自分の理想を体現している人と一緒に過ごす
- セルフトークでポジティブなイメージを刷り込む
ご自身の理想とする未来に向かって、ぜひやってみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!