「なぜ頑張れないのだろう」
「自分の甘えなのかな…?」
と悩んでいませんか。
頑張りたいと思って何か新しいことを始めたとき、ある日「もう頑張れない」と感じてしまうのはよくあることです。
その理由は甘えや怠けだと思われやすいですが、実はそうではありません。
あなたが本当は頑張りたいと思っていても、ある日急に頑張れなくなってしまうのには理由があるのです。
そこでこの記事では、頑張れない本当の理由を解説し、その対処法と合わせて紹介します。
何かを頑張り始めたのにつまづいてしまっている人や、会社員とは異なる働き方をして頑張りたいと思っている人は必見です。
頑張れないのはなぜ?その理由は「甘え」ではない!
あなたが頑張れない理由は、甘えではありません。
巷の多くでは、頑張れないと思ってしまう理由として、以下が挙げられています。
- 頑張った先が見えない気がする
- やりがいを感じられない
- 頑張っているのに評価してもらえない
- 本当は頑張りたいことではなかったのかも
- 何のために頑張っているのか分からなくなった
- 頑張っても上手くいかなかったらどうしようと心配になる
確かに、これらの理由で頑張れないと感じることは多いでしょう。
それではなぜ、多くの人が同じようにこれらの感情にぶつかってしまうのでしょうか。
その理由は、私たち人間が例外なくホメオスタシスによりコントロールされているからです。
恒常性=現状維持メカニズムのことで、生存本能的に現状維持をしようとする性質のこと。
原子と分子でできている人間の体や思考は、慣性の法則=ホメオスタシスが常に働いています。
人間として今の状態で生きられていることから、生存本能的に現状維持を望むのです。
新しいことにチャレンジしたり勉強したりと、何かを頑張ろうとすると、必ず今の状態に変化を加えることになります。
それが脳や身体にとって、負荷となることもあるでしょう。
このため、人が変化を試みていると脳が察知すると、生存本能から変化を止めるべく「頑張りたくない」という形で登場するのがホメオスタシスなのです。
なおホメオスタシスはあくまで「現状維持の法則」であり、特段悪いものではありません。
実は、脳と身体が新しいことに慣れたら、新しい状態に対してホメオスタシスが働くようになります。
つまり何かを頑張りたいと思ったら、変化後の状態にホメオスタシスが働くようになるまで、まずは努力を続けることが大切なのです。
なぜか頑張れないという状況を抜け出すための対処法5選
本章では、頑張れないという状況を抜け出すための対処法を紹介します。
冒頭であなたが頑張れない理由は、あなたの甘えや怠けではなく「ホメオスタシス」のせいであることを解説しました。
とは言え、何か勉強や独立を目指し始めたばかりの頃は、ホメオスタシスのせいで「頑張れない…」という状況に陥ってしまうことに変わりはありません。
そこで、現状維持メカニズムであるホメオスタシスを味方につけ、頑張り続けられる状態に変えるために、以下の対処法をやってみてください。
- 対処法①:何のために頑張るのかを明確にする
- 対処法②:自分の目標を細分化しできることから一つずつ達成していく
- 対処法③:食事や睡眠・運動など規則正しい生活を行い、健康的に過ごす
- 対処法④:そもそも人間には波があることを理解する
- 対処法⑤:心身ともに疲労が溜まっていると感じたらきちんと休む
それでは見ていきましょう!
対処法①:何のために頑張るのかを明確にする
最初の対処法は、何のために頑張るのかを明確にすることです。
何かを頑張ろうと思ったとき、うっすらと望みがありながら、明確に言語化できていないこともあるでしょう。
何のために目標を持って頑張ろうとしているのか、達成した先にどのような未来が待っているのかを想像することがおすすめです。
紙に書き出してみることも、可視化されて理解が深まるため効果的です。
また頑張り始めた当初は「こういう自分になりたい」「社会にこのような価値提供をしたい」と考えていたにも関わらず、いつしかお金や名声を得るため、という目的に変わっていませんか?
目的意識は自発的なものである方が、モチベーションを高く維持しやすいです。
頑張り始めた当初を思い出し、自分の成長とともに頑張る理由もブラッシュアップしながらやっていきましょう。
対処法②:自分の目標を細分化しできることから一つずつ達成していく
自分の目標を細分化しできることから一つずつ達成していくことも、頑張れないときに効果的な方法です。
目標が大きすぎて漠然としていると、何から手をつけるべきか分からない、頑張れないという状況に陥りやすくなります。
そこで目標を細分化して、やるべきことを一つずつ積み上げていくことがおすすめです。
必要性や優先順位を整理し、決めた目標に対して自分が何のタスクを抱えているのかを可視化しましょう。
なお、目標達成までは階段のようなものですから、ほとんどの場合今すぐやるべきことは確実に達成できることになります。
一つずつタスクをクリアすることで達成感を得ながら、同時に自信をつけられることも大きなメリットです。
ぜひやってみてくださいね。
対処法③:食事や睡眠・運動など規則正しい生活を行い、健康的に過ごす
食事や睡眠・運動など規則正しい生活を行い健康的に過ごすことも、頑張れない状況を抜け出すために大切なことです。
独立を目指して頑張ろうと思うと、最初は本業との両立となりどうしても忙しくなります。
頑張りたいときほど身体が資本であり、さらに何かを身につけるには長期戦になりがちであることから、心身を整え体調管理をしながら進めることはとても大切です。
頑張りたいけれど動けないときこそ、良質な睡眠や食事を含む規則正しい生活を心がけましょう。
また、集中力を高めるために、仕事における身の回りを片付けることもおすすめです。
部屋や仕事机が散らかっていると、視界に入る情報量が多くなってしまい、集中力が低下しやすくなります。
それほど時間をかけなくても、整える程度に仕事机をさっと片付けるだけでも気持ちがスッキリとするのでぜひやってみてください。
対処法④:そもそも人間には波があることを理解する
そもそも人間の調子には波があると理解することも大切です。
私たち人間は、生きていれば必ず調子が良いときと悪いときとで波があります。一生涯、調子が良い状態の人なんていません。
逆を言うと、調子が良い状態が続いたあとは、多かれ少なかれ調子が悪くなる日が来ます。
何かを頑張る人生は、必ず「右肩波上がり」だからです。
このため、ずっと頑張ってきたのに今は頑張れないと思ったら、無理に頑張ろうとしなくても問題ありません。
絶対に頑張り続けなくてはならないと思うと、プレッシャーがかかります。
調子が悪いと思ったら、その状態でもできそうな簡単な事務作業等があれば、やってしまっても良いでしょう。
今の状態を見つめ直しながら、長期目線で頑張り続けられるように整えていくことが大切です。
対処法⑤:心身ともに疲労が溜まっていると感じたらきちんと休む
心身ともに疲労が溜まっていると感じたら、きちんと休みましょう。
どうしても頑張れないという状態の時に、無茶は禁物です。
真面目に頑張るハードワーカーにありがちで、特に体調が悪い状態でも仕事を続けられてしまう人は注意しましょう。
体調が悪い状態で無茶を続けると、心身のバランスを崩し、心を病んでしまうことも。
心を病んでしまうと、元気な状態に戻るまでに数ヶ月〜人によっては1年近くかかることもあります。
長く活躍できる人材になるためには、元気にハードワークできるよう心身を保つことも欠かせません。
休むことも仕事のうちと捉え、効果的に休息を取ることが大切です。
まとめ|なぜ頑張れないのか理由を知り人生を加速させよう!
頑張れない本当の理由を解説し、具体的な対処法を紹介しました。
結論として、人が頑張れない状況に陥る原因は甘えではなく、「ホメオスタシス」です。
現状維持メカニズムであるホメオスタシスは、あなたが変化をしようとすると、それが良い方向なものであっても、生存本能から現状維持しようとストッパーをかけてきます。
そこで、頑張ることに現状維持メカニズムが働くまで、ホメオスタシスに負けずに頑張ってみてください。
またホメオスタシスのせいで頑張れなくなりそうなときは、本記事で紹介した対処法をぜひやってみてくださいね。
あなたの未来が明るいものになることを願っています。