この記事に辿り着いた方は、Webライターとして今後さらに稼げるようになりたい、在宅で働きながらキャリアを積みたいと考えているのではないでしょうか。
Webライターは会社などの組織に属さず自由な働き方がしやすいことから、特に在宅で働きたい方に人気の職業です。
時間や場所に捉われず自分の都合・ペースで仕事ができることに、魅力を感じている人も多いでしょう。
私も、そう思っています。
Webライターとしての最高月収は約57万円です。また、直近の収入は約38.7万円ですので、独立しているライターのなかでは稼いでいる方かと思います。
しかし将来のキャリアをより深く考えたとき、私はWebライターとしてキャリアを積むのではなく、Webマーケティングを学ぶことを決めました。
この記事では、Webライターとして実績を積んできた私が、Webマーケティングを学ぶことにした理由を紹介します。
【結論】ライティングのみでは長期的に稼げないと判断したから
Webライターである私がWebマーケティングを学び始めた理由は、ライティングのみでは長期的に稼ぎ続けることが難しいと思ったからです。
「Webライター 将来性」などのキーワードで検索をすると、「将来性あります!」という結論を提示する記事がたくさん出てきます。
正直なところ、これに関してはかなり疑問であり、記事を公開している企業のポジショントークにしか見えません。
自分の立場、立ち位置に由来して発言を行うこと。また、自分の立場に有利な状況になるように発言すること。
なお「将来性がある」と結論づけている記事の多くは、その根拠として「希少価値が高い人材になればOK」ということを伝えています。
しかしそもそも論として、この「希少価値が高いライターになること」がかなり難しいのです。
Webライターとして希少価値が高い人材になるのは難度が高すぎる
Webライターという職業に将来性があったとしても、希少価値が高い人材になるのは難度が高すぎるのが実情です。
「Webライターに将来性がある」と結論づけている記事の多くは、その根拠として「Webライターとして希少価値が高い人材になれば問題ない」という内容を提示しています。
これに関しては、半分正解で半分間違いだと思っています。
確かに、希少価値が高い人材になれば、案件が獲得しやすくなりますし、高単価案件の獲得にも近づくでしょう。
ではなぜ、「希少価値が高いライターになること」が難しいのでしょうか。
2022年12月16日のGoogleアップデートにより、Googleの検索品質評価ガイドラインが改訂され、高く評価される記事の特徴として「E-E-A-T(イーイーエーティー/ダブルイーエーティー)」を満たすものという基準が提示されました。
E-E-A-Tの具体的内容は、以下の通りです。前身の「E-A-T(イーエーティー)」に「Experience(経験)」を加えて刷新されました。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
希少価値が高いライターになるためには、上記を満たすことを前提に、専門性高く経験を含めた記事をかけるライターを目指す必要があります。
高い専門性と経験を含めた記事をかけるライターを目指すためにはまず、専門分野のライティング経験が必須です。実績を積むために案件を獲得することになります。
案件獲得については、基本的に「経験者」が求められます。「経験」とは、①ライターとして当該分野を執筆した経験、②実務経験のいずれかです。
ここで「おや?」と思った方も多いでしょう。
専門性を高めたいのにも関わらず、応募条件として専門性を求められるという矛盾が生じるのです。笑
むしろ可能性が高いのは「②実務経験」の方です。実務経験があれば、実態に即した記事を書きやすくなります。
求められる実務経験と自分の職歴がぴたりとマッチする案件が見つかれば良いですが、見つかったところで継続的にお付き合いできるクライアントになるか(=継続的な収入源となるか)は別問題です。
せっかく記事を納品してもライティングスキルが低いと判断されてしまうと、一時的な収入になっても、継続されない可能性も多いにあります。
また、会計士など取得が難しい資格系の専門性を求める高単価案件も見受けられますが、このような資格を保有する人は、そもそもライター以外の仕事をした方が稼げるでしょう。
今は多くの企業で在宅勤務も進んでいるので、フルタイムや出勤を希望しない人も、ライター以外で専門資格を使える仕事をした方が収入を得やすい可能性は多いにあります。
加えて昨今のWebメディアにおける専門性の担保については、「監修」という形で完成した記事を資格保有者などの専門家がチェックするケースが多いです。
この場合はライター本人に専門性が求められないケースが多く、その分単価は安くなってしまいます。
このように「Webライターとして、専門性高く経験を含めた記事をかけるライターを目指すこと」は、矛盾をはらむ部分が多く、かなり難しいのが実情なのです。
希少価値が高い人材になったとしても、案件がなければ稼げない
仮に、数々の難関を突破して希少価値が高いライターになったとしても、案件が見つからなければ稼げません。
クラウドソーシングサイト等に明示されている「継続案件あり」という表記は、あくまで「(アウトプットが良ければ)次回があるかもよ」という意味です。
つまり、長期的にお付き合いしますよという意味とは限りません(もちろん長期的なお付き合いを前提としているクライアントもいます)。
また企業として長期的にお付き合いする前提があったとしても、以下のような理由で継続や収入が途絶えてしまうことは多々あります。
- サイトの収益が上がらないことによる案件打ち切り
- 企業側の収益ダウンによる単価ダウン
- クライアントの社内でディレクターが変わり、仕事がしにくくなる
- 自分より優秀なライターに案件を回されてしまう
また昨今はChatGPTなどのAIを活用するケースや、AIライティング(AIがライティングを行うツールを活用すること)を導入する企業も増えています。
このように、Webライターの収入はクライアントの事情に左右されやすく、自分でコントロールしにくいという特徴があります。
「案件があるときにぼちぼち働きたい」というニーズの方は問題ないかもしれませんが、「継続的に稼ぎたい」「高収入を得たい」と考えている方の場合、Webライターという職業1本でやっていくこと自体があなたのニーズに合わないのです。
【体験談】最高月収57万円のWebライターである筆者がWebマーケティングを学ぶことを決意するまで
本章では、最高月収約57万円のWebライターである私が、Webマーケティングを学ぶことを決意するまでの体験談を紹介します。
Webマーケティングを学ぶきっかけは、予定していた案件が消えたこと
Webマーケティングを学ぼうと思った転機となったのは、クライアント事情により当初受ける予定だった案件が中止となったことです。
当時、IT案件を退場した直後だったのですが、お付き合いのあるクライアントから外部委託としてフルタイム案件をいただく予定でした。
しかしこのプロジェクト自体が中止となり、当然私の案件も消えたため、空いた時間を活用して自分のアフィリエイトサイトを立ち上げようと思ったのです。
私のライティングを知っている数名の方からは「ちゃんとやればそれなりに収益化すると思う」「ちゃんと記事書けるから大丈夫」というような、ありがたいお言葉もいただきました。
それでも、一定のSEOライティングと多少のWebに関する知識(分析ツールの見方など)だけでは、サイトから継続的かつ安定収益を出すことは正直難しいだろうと感じたのです。
アフィリエイトサイト立ち上げて運営することに不安があった
自分でアフィリエイトサイトを立ち上げて運営することは、非常に価値を感じていましたしやってみたいとも思いましたが、正直不安しかありませんでした。
不安に感じていた理由としては、以下の3点が挙げられます。
- 自分がライターとして上手くいっている結果の原因が正直わからなかった
- 自分の得意分野が超レッドオーシャンだった
- 収益だけを目的に興味のない分野を書き続けるのは、メンタルがやられると思った
一番大きかった理由は、自分がライターとして上手くいっている結果の原因がわからなかったことです。
上手くいっている原因が分からないという事態は、上手くいっている間は良くても、行き詰まったときに地獄を見ます。
案件が継続している理由は、①一定以上のレベルで納品できていること、②コミュニケーション能力があること、の2点だと認識しています。
しかし、SEOで上位表示されている記事があっても、サイト運営を上手くできる自信はなかったのです。
上位表示されているなら、大丈夫なのでは?という考え方もあるかと思いますが、それでも不安があった背景として以下のような出来事があります。
私は一つのクライアントさんと3年以上のお付き合いがあります。
元々派遣社員(=中の人)として働いていたこともあり、業務委託に切り替えていただいた後も比較的社員さんとの距離が近く、いろいろな知識や情報を教えていただきました。
私が派遣社員として参画した直後は、全体として会社の業績がよく、サイトに記事を入れれば順位がついて収益も上がるという好循環にはまっている状況でした。
会社としてはメディアを5本くらい持っていて、担当者を別にして同時進行で運営している状況です。
順調にサイト運営が進んでいたとき、ある日のGoogleアップデートで、サイトの順位が大きく落ちたのです。サイトの順位が落ちる=収益も落ちることを意味するため、企業にとっては死活問題です。
サイトの順位が落ちたら、当然原因を考えて必要な対策をすることになりますが、残念ながら「落ちた理由がよく分からない」ということも多くありました。
むしろ分からないことの方が多かったように感じます。
そのまま順位が落ち続けてしまう、回復しても微増、最終的に復活しないサイトも複数見てきました。
同時に、かなりの数の社員さんが休職・退職に追い込まれてしまい・・・。
この現状を間近で見たときに、自分の記事が上位表示されていても、そもそもの基本を理解していない以上、同じ状況になる可能性があると感じたのです。
SEOやWeb業界で必要な知識を習得すると市場価値を大きく高められる
私は実務ベースでライティング力を身につけてきた反面、SEOやWeb業界で必要な知識を体系立てて学んだことがありません。
ライターとして上手くいっていても、そもそものベースとなる考え方や基礎を学んでいないことから、どこかで必ずつまづくだろうと感じました。
今でも収益を目的としたサイトをいずれ立ち上げたい思いはありますが、先にWeb業界で勝つための基礎を学ぶ方が近道だろうと考えたのです。
またライターとして力をつけながらも、ライティングしかできないことへの危機感も感じていました。
ここ数年は動画やSNSの時代であり、かつライティングに関してはAIも台頭していることから、Web業界で必要な知識を網羅的につけたほうが長期的に有益だと判断しました。
ライティングだけできる人材、動画だけできる人材など、各分野に特化することよりも、Web周りの全部をできる状態になった方が圧倒的に自分の市場価値は高まります。
まずはWebマーケティング(Web業界で活躍するための全て)を学んで、自分が受けられる仕事の幅を広げていきます。
まとめ|稼ぐこと&理想とする未来の両取りは不可欠
Webライター歴4年の私が、Webマーケティングを学ぶことにした理由についてお話ししました。
収入を得たい金額にもよりますが、特に私のように大きく稼ぎたい人は、Webライターのスキルだけで進もうとすると、将来的に難しくなる可能性が高いでしょう。
今Webライターのお仕事をされている方は、なぜWebライターという仕事をやりたいと思ったのか、今後どうしたいのかを再考してみることをおすすめします。
- 自宅で仕事ができることに魅力を感じた
- パソコン1台あれば始めやすいと思った
- 書くことが好き
- ライターなら自分にもできるのではないか
- 自分の書いたもので社会に価値提供できるのが嬉しい
これらの理由でWebライターとして仕事をしているのであれば、Webマーケティングに方向転換することを強くおすすめします。
今後、Webライターとして生き残っていくことは、正直なところ針に糸を通すくらい難しいと思って間違いありません。
多くの記事で「Webライターに将来性がある」と謳われている今のうちに、Webマーケティングを学ぶ方向に動き出してみませんか。
多くの人が気付く前に動き出すことで、自らのチャンスはより大きく広がります。
このサイトでは、Webマーケターとして独立するために必要な全てのノウハウを余すことなく発信しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。